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15-5PH

航空機材料にも用いられるなど耐食性と高強度を備える15-5PHについて、ステンレス鋼としての特徴や機械的性質、強度・耐食性、用途について紹介します。

15-5PHの特徴

15-5HPは、析出硬化系ステンレス鋼の一種です。銅(Cu)の添加により析出硬化性を持たせることで、高い強度と耐食性、磁性も有しています。航空機材料など高強度が求められる分野の用途に適した鋼種です。一方、磁性を有する15-5PHは、磁性を嫌う場面ではトラブルやリスク要因になる可能性もあるため、注意を要します。

15-5PHの化学成分

15-5PHは下記の化学成分を含有しています。

成分一覧を見てお気づきかもしれませんが、15-5PHの名前の由来は、クローム(Cr)の含有量が約15%、ニッケル(Ni)を約5%含有していることにあります。

15-5PHの強度・耐食性

析出硬化系ステンレス鋼に分類される15-5PHは、航空機部品、自動車部品、ポンプ、バルブ部品などに使用されることからも分かりますが、高強度と耐食性を備えています。強くて硬くて腐食に対する保護性も発揮できるため、さまざまな用途に使用されます。

15-5PHの機械的特性

15-5PHは以下のような機械的特性を有しています。

硬化処理温度が低い15-5PHは熱による変形リスクが少ない一方、高クロムステンレス鋼に匹敵する機械的性質を発揮することができます。

15-5PHの用途

耐食性と高強度を兼備する15-5PHは、航空機部品、自動車部品、シャフト類、タービン類、ポンプ、バルブ部品、圧力容器用部材など、容器は多岐にわたります。

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