こちらのページでは、高さ調整や隙間調整などに用いられる円形シムについて紹介しています。どのような特徴を持つのか、また使用されている材質や加工例などをまとめていますので、参考にしてみてください。
「円形シム」とは、精密な高さ調整を行う際、隙間の調整のために用いられるものです。その名の通り円形の形をしており、平板な形状をしている点も特徴です。
円形シムの形状は、穴なし、リングの形、割りといったさまざまな形状があり、用途に合わせて加工されます。特に真ん中に穴が空いたシムリングは、ベアリングや機械製品の組み立てを行う際のネジ部分の隙間埋めや厚み・高さ調整に使用されています。サイズも豊富で、用途に合わせて選ぶことができます。
円形シムは、さまざまな用途で使用されることから銅やステンレス、焼入鋼、真鍮、アルミなどさまざまな材質が用いられ、加工が行われています。どのような部分に使用するのかを踏まえた上でシムの材質を選ぶと良いでしょう。
こだま製作所で製作した円形シム。材質は銅(C1020 t0.2、t0.6)を使用しています。歪みを限界まで落として加工を行っている点が特徴です。t0.2の薄板も歪みなく加工が可能。さらにt0.2以下の材料の場合でも加工が可能です。
ミスミでは、穴なしの円形シムのほか、リング型のシムや割りタイプなどさまざまな円形シムを提供しています。同社では幅広い設計に対応しており、ホームページ上で希望のシムの設計が可能。そのまま見積もり・発注が可能です。
岩田製作所では、お客様の希望サイズに対応したシムのセミオーダーを受け付けています。材質にもよりますが板厚はt0.05から対応しており、材質も鉄や焼入綱、ステンレス、真鍮、アルミとさまざまなものを用意しています。
対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ3選
引用元:特注シム製造センター.com(https://www.shim-manufacturing-center.com/)
●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。
●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。
引用元:名古屋発條工業(https://meihatsu.co.jp/products/)
●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。
●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。
引用元:岩田製作所(https://www.iwata-fa.jp/html/option/sm28.html)
●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。
●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。
※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。