シムプレート・シムリングの種類と、用途を紹介していきます。
何に使うか、どのように使いたいかで、選ぶべき形状は異なるため、よく検討してから購入しましょう。
シムプレートとは、プレート形状になっている水平を保つための薄板で、穴付きシムプレートや溝付きシムプレートといった種類があります。
外注する時は、切り欠き加工・通し穴など、穴を自由に加工できるところが多いでしょう。
ただし、プレートを曲げる加工を頼めない会社もあるので注意が必要です。
プレート型のシムは、四角形をしており、機器やモーターの高さ調整に使われています。
機器の組み立て時にも用いられていて、微調整したい時に便利です。
広範囲に使用する際は、幅が狭いシムテープよりも安価に抑えられる可能性があります。
コの字型のシムは、その名の通りカタカナの「コ」の形状をしており、機器の高さやすき間を埋めるのに重宝されています。
部品のガタツキを抑えるために、機器の固定に用いられるケースも。C型のシムリングと同様にボルトを外すことなく横から差し込める仕様です。
シムリングは、リング形状になっている、部品のすき間・高さを調整するための薄い部品。種類としては、コの字型シム・C字型シムがあります。
オーダーメイドなら、材質によって錆びやすいものは表面処理を行っている会社もあります。
ベアリング調整や部品のすき間を埋めるのに使われるリング型のシム。
ベアリングとCリングのすき間にかませると、互いにぶつかって摩耗するのを防げ、設備内のガタツキを抑える時にも重宝します。
C型のシムは、アルファベットのCのように一部欠けた形状で、軸・パイプ形状の部品のすき間を埋める時に使用します。
ボルトを外すことなく、横から差し込むだけですぐに水平バランスを保てるのが特徴です。
ラミネートシムは接着剤で貼り合わせた剥離式の積層シムです。
剥離することで板厚の調整が簡単にできるので、たくさんの種類のシムを持っておく必要がありません。
航空宇宙業界や産業用機械の業界で採用されています。
シムテープは、テープ状になっているシムです。
テープ状になっているため、はさみで切って自由な長さで利用できるのが特徴です。
シムテープは、部品組み立て時の位置調整、特に部品の平面調整時に用いられます。
円形シムは、その名の通り円形に加工されたシムを指しています。穴がないタイプのシムに加えて、リング型(シムリング)、割タイプ(C型)のものも円形シムに含まれます。さまざまな素材を使用して作られており、用途に応じて選びます。
「アライメント」とは「調整」「調節」という意味を持つ単語です。アライメントシムは、機械や設備の組み立てを行う際、隙間の調整などの目的で用いられます。サビに強いステンレスなどが素材として用いられています。
ソリッドシムは、機械部品・FA部品などの企画開発・製造・販売を行っている岩田製作所のホームページで紹介されているシムです。詳細に関する記載は見つからなかったため、詳細を知りたいという場合には岩田製作所まで問い合わせてみてはいかがでしょうか。
フランジ用シムリングは、機械の組み立てや調整に使うための精度調整用部品の一種です。丸い形状に、必要に応じて穴が均等に開けられています。ステンレスや真鍮などの金属が素材に用いられており、ファイバーレーザー加工やワイヤーカット加工が可能。素材によっては強度が確保できるため、機械製品に欠かせない部品となっています。
インナーシムは、バルブ直動式エンジンの内部に取り付けてバルブクリアランスを調整するために使われる部品です。炭素工具鋼・炭素鋼・鉄などの金属製で、高回転時にシムが脱落しないように予防するための部品としても活躍しています。交換時に上部のカムシャフトを脱着させなければなりませんが、高い作動性を発揮できる点が魅力です。
長尺シムは通常のシムよりも長さがあり、大型の機械や製品に使用して精密度を高められる部品です。ワイヤーカットやレーザーカットで製作され、SUS304など汎用性の高い素材が用いられています。シムは一般的にすき間を埋める目的で使用されますが、長尺シムはスペースをとるために用いられることもある部品です。
クロスバイクやロードバイクにおいて、ハンドルとサイズが異なるパーツでも設置できるようにするために活用できるのが、ハンドルシムです。円形状の筒を2つ割にしたような製品が一般的です。クランプ内径が小さいと隙間ができてパーツを設置できないことがありますが、シムで隙間を埋めることにより、にぎり径やクランプ径が小さい場合も大きいサイズのパーツを設置できます。
シートポストシムとは、自転車のサドルを支えているシートポストに取り付けるためのシム部品です。シートポストの長さや内径が合わない場合や、ゆるみ・がたつきが生じている場合に取り付けて、寸法や内径を調整します。アルミ合金製が一般的に用いられていますが、ABS樹脂やステンレス製のシムも販売されています。
レッグレングスシムは、ロードバイクなどに乗る際に左右の脚の長さが異なっていたり、脚の可動域に左右差がみられたりする場合に、靴底に取り付けて脚長を調整するシム部品です。複数のプレートを重ねて靴底の裏に留めることで、左右差を解消しスムーズなペダリングに繋げます。金属ではなく硬質プラスチックなどが素材に用いられています。
鳴き止めシムとは、自動車でブレーキングを行う際にブレーキパッドから伝わる振動によって発生する音(鳴き)を、振動吸収によって抑制するためのシム部品です。ラバーやレジンなど衝撃を吸収する複数の材料が使われていますが、一部の製品には剛性を確保するための硬材も用いられています。手順に沿ってしっかりと貼り付けることで効果を発揮します。
フリクションシム(3M™フリクションシム)は、スリーエム社が提供している自動車用シム製品です。スチール基材の表層に無電解ニッケル・ダイヤモンドでコーティングを行っており、丸形と四角いクリップ型の2種類が揃っています。超薄型のため、部材のダウンサイジングや車重の削減、再設計なしでの接合や接続が行えます。
切り込みシムは、シムプレートをレーザーや研磨機で加工して切り込みを入れた部品です。機械の部品などにできる隙間を埋めたり、機械のバランス調整を行ったりする目的で使われています。銅やステンレスなど、切り込みシムが使われる場所に適した材質が使用され、超薄型から厚物までさまざまなサイズや厚みが揃っています。
精密調整シムは、航空機など精密な動作が求められる機械製品の微調整に使用される部品です。既製品のシムでは板厚や寸法が合いにくく、光の反射によって機械製品の品質に影響を与えるおそれもあるため、微調整が必要な部分に合わせてオーダーメイドの寸法や厚みに仕上げ、さらに表面処理などを加えて反射を抑えた精密調整シムが使われています。
目的別シム加工業者
おすすめ3選
引用元:特注シム製造センター.com(https://www.shim-manufacturing-center.com/)
●機械の分解をせずに調整が可能なC型シムの製作に対応。現場の課題から来る細かい要求にも、ミクロン単位の精度で製作対応可能。
●独自の生産管理システムで最短30分で見積もり。バリを極限まで減らした「バリレス精密プレス」によってバリ取り工程も短縮。
引用元:ハヤシ(https://www.hayashinet.co.jp/shim/)
●300点以上のラインナップから、「幅・長さ・厚み」などの条件で必要な規格品シムを検索・注文できる。
●フリーサイズ(四角・リング)の取り扱いもあり。希望のサイズで見積もり・カットしてもらえ、必要なシムを手軽に調達できる。
引用元:岩田製作所(https://www.iwata-fa.jp/html/option/sm28.html)
●JIS Q 9100認証を取得。エアバスやロールスロイスをはじめとする、世界中の航空宇宙業界でも採用。(※)
●「アルミ」「真鍮」「SUS」「樹脂」の4種を在庫。加工まで一貫して対応しており、材料や製品のサンプル提供も可能。