シムプレートの使用方法と、材質の選定について紹介していきます。機器のすき間を埋めて、水平を取りたい場合は利用するのがおすすめです。
シムプレートとは、別名シム板と呼ばれるもので、機器のすき間に挟んで精度調整する薄板のこと。水平バランスを保つために使われています。
通常はモーターの軸の中心がずれるとベアリングに負荷がかかるのですが、薄い板をかませるとずれにくくなり負荷をかけずに済みます。
機器の動作効率の低下や破損を防ぐためにも、必要な部品でしょう。
シムプレートの材質としては、ステンレス・真鍮・焼き入れリボン鋼・銅・ベリリウム銅・リン青銅が使われています。
一般的によく用いられるのはステンレスで、硬度が必要な際には焼き入れリボン銅も用いられることも。
導電率を重視するなら銅・真鍮・ベリリウム銅・リン青銅を検討しましょう。銅よりも加工しやすいのは真鍮で、ベリリウム銅は耐食性や強度が強いのが特徴です。
また、リン青銅は強度が高いのに加え、ばね性に優れているため曲げ加工ができます。
SUSの材質のシムプレートは、プレス加工で板厚0.05mmに仕上げられています。
9cm四方の中に、144個の円が5.5mmピッチで形成。
非常に狭い間隔で円を描いているため、カス上がりを防ぎ、かつパンチ欠けがないよう工夫を凝らしています。
0.05mmの板を接着剤で張り合わせるラミネートシムは、カッターでめくりあげると高さ調整が可能。
0.05mm単位で板厚を調整できるので、どの板厚が合うか分からない場合にも重宝します。
モーターの高さを調整するために用いるシムプレートです。
横120mm、縦40mmでシムプレートの刻印も可能。
極薄シムでもキレイに断面をカットできるので、糸面取りは要りません。
対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ3選
引用元:特注シム製造センター.com(https://www.shim-manufacturing-center.com/)
●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。
●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。
引用元:名古屋発條工業(https://meihatsu.co.jp/products/)
●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。
●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。
引用元:岩田製作所(https://www.iwata-fa.jp/html/option/sm28.html)
●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。
●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。
※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。