なるシム なるほどシム加工読本 » 材質から探すシム加工 » SUS630

SUS630

銅(Cu)の添加により析出硬化性を持たせたSUS630について、化学成分や機械的性質、用途などを解説しています。

SUS630の特徴

SUS630は、析出硬化系ステンレス鋼を代表する鋼種の一つです。銅(Cu)を添加することで析出硬化性を付与し、優れた強度性を有しています。耐食性はオーステナイト系ステンレスには劣りますが、フェライト系ステンレスよりは優秀です。シャフトやタービン部品など精密な機械部品に使用されます。デメリットは、他のステンレス鋼と比べて価格が高いこと。SUS630は原材料費が高く製造が難しいのです。

SUS630の化学成分

SUS630は下記の化学成分を含んでいます。

SUS630の強度・耐食性

析出硬化系ステンレス鋼のSUS630は、耐食性と高強度を備えています。強度性に関しては、銅(Cu)の添加により析出硬化性を持たせているほか、熱処理後に高強度・高硬度を得ることも可能です。耐食性はオーステナイト系には劣るものの、SUS304と同等の耐食性を有しています。

SUS630の機械的特性

・SUS630の硬さ(HB)

SUS630は耐力や引張強さに優れたステンレス鋼です。熱処理によってはSUS304を上回る評価データも得られます。

SUS630の用途

高強度と耐食性を兼ね備えるSUS630は、シャフト、タービン部品、ゴルフクラブ、スチールベルトなどに使用されます。

強度や耐食性から加工例まで
材質から探すシム加工

対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ
3

豊富な素材から
適したシムを提案
飯島精機

引用元:特注シム製造センター.com(https://www.shim-manufacturing-center.com/)

●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。

●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。

対応できる素材
対応できる素材

公式サイトで
シムについて相談する

飯島精機の
シム加工を見る

ミクロン台の
高精度シムに対応
名古屋発條工業

引用元:名古屋発條工業(https://meihatsu.co.jp/products/)

●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。

●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。

対応できる素材
対応できる素材

公式サイトで
シムについて相談する

名古屋発條工業の
シム加工を見る

適切なシムを
既製品から選べる
岩田製作所

引用元:岩田製作所(https://www.iwata-fa.jp/html/option/sm28.html)

●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。

●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。

対応できる素材
対応できる素材

公式サイトで
シムについて相談する

岩田製作所の
シム加工を見る

※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。