機械部品の組み立てで使われる「ラミネートシム」について、特徴や材質を紹介します。
ラミネートシムは部品組み立ての際に使われるシムの一種。板厚を簡単に調整できる点が特徴的な、剥離式の積層シムとして知られています。
一般的に行われるシム調整では、現場ですき間を測定しながら、複数の板厚の薄板シム(スペーサー)を組み合わせながら高さ調整を行います。この作業を効率化させられるのがラミネートシムです。
ラミネートシムは1枚0.05㎜刻みで剥離するため、一定の板厚刻みで様々な板厚を実現。事前にシムを設計して製作したり、複数のシムを組み合わせたりする手間が省けます。
何種類もの板厚をこれ一つで実現できるため、いくつものシムを保管・管理する必要がない点も特徴的。その利便性から、航空宇宙業界や産業用機械の業界といった様々な分野で採用されています。
ラミネートシムはコストを削減できる真鍮や、軽量性で優れたアルミ、耐酸性・耐食性に優れたステンレスの他、絶縁性を持つPET樹脂製など、用途や目的に応じて様々な材質を選定できます。
岩田製作所では、加工済みのラミネートシムをスピーディに提供しています。持ち運びがしやすく、カッターなどで軽くこすり上げて1枚だけをめくりあげるという簡単な使用方法が特徴。
端面だけを接着させたベース用シムも提供しており、モーターベースの芯出し、調整に利用されています。
対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ3選
●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。
●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。
●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。
●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。
●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。
●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。
※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。