シートポストシムとはどのような部品なのか、材質や加工例などについて紹介します。
シートポストシムは、自転車のサドルを取り付ける際に必要なシートポストに連結させて使う部品です。
シムを先にはめ込み、その状態でシートポストを差し込むことでぐらつきが解消され、サドルが固定しやすくなります。
シートポストにサドルを取り付けるとき、長さが足りないと十分なサドル位置に高さを調整することができません。
そこで、シートポストシムを連結させてシートポスト全体の長さを出し、サドル位置を高く固定することができます。サドルが低くしか固定できない場合は、シートポストシムを取り付けることをおすすめします。
シートポストの径が細すぎて既存の自転車の穴の大きさに合わない状況でもシムが活躍します。
シートポスト径は車種によってサイズに違いがあり、ポストを差し込んだときに穴との間にすき間ができてしまう場合があります。そこで、シムを先に差し込んでからシートポストを差すとシムによって径が狭く調整され、きれいにシートポストが収まります。
シートポストシムは自転車用の部品で、国産・海外製ともに素材や色が豊富です。
定番のシルバーやブラック、ホワイトなどはもちろん、カラフルな色のものもあります。アルミ合金のメタリックな質感とあわせて、自転車をカスタマイズすることもできます。
シートポストシムの素材は、自転車の部品の一部などとしてさまざまな素材で作られます。代表的な材質は以下の通りです。
製品としては耐食性や耐摩耗性にすぐれているアルミ合金がもっとも多くみられますが、シートポストに負荷がかかりづらい樹脂や安価なプラスチックなども注目されています。
素材と工具があれば自作をすることも可能ですが、自転車運転中の不具合に繋がるおそれもあるため、メーカーの製品を取り付けることをおすすめします。傷や摩擦が気になる場合は素材やサイズを替えるなどして、使用中の自転車に合うものを選ぶと良いでしょう。
ACOR(エイカー)社製のアルミ合金シムです。27.2mm径のシートポストを28.6mm/30.8mm/30.9mm/31.6mmのチューブ内径に適応させられるため、内径が合わない場合に活躍するアイテムです。長さは80mm、重さは33gとなっています。
ABS樹脂で作られたシートポストシムです。軽量かつ傷がつきにくいABS樹脂は、自転車の部品を少しでも軽くしたい場合に向いています。既存のアルミ合金製シートポストシムが合わない場合や、傷のつきやすさが気になる場合にもおすすめです。
対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ3選
●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。
●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。
●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。
●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。
●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。
●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。
※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。