高硬度を有するステンレス鋼「SUS440C」について、鋼種としての特徴や性質、化学成分、用途についてまとめました。
SUS440Cは、JIS規格に規定されたステンレス鋼の中で最も高い硬度を誇る、マルテンサイト系のステンレス鋼です。耐食性はオーステナイト系ステンレスやフェライト系ステンレスに劣りますが、炭素含有量が高いため、熱処理(焼入れ・焼きもどし)を施すことにより高硬度が得られるのです。高強度・高硬度を必要とする用途に使用されています。
SUS440Cには下記の化学成分が含まれています。
上述した通り、SUS440Cはステンレス鋼の中で最も高い硬度を有する鋼種です。熱処理(焼入れ・焼きもどし)によりHRC60に近い硬度を得ることができます。また、強度・硬度に加えて耐摩耗性にも優れています。一方、炭素含有量が高いSUS440Cの耐食性は、オーステナイト系、フェライト系、析出硬化系のステンレスには劣りますが、一般的な焼入鋼よりは高いです。
SUS440Cは以下のような機械的特性を備えています。
熱処理により高硬度が得られるSUS440Cは、機械的性質にも優れています。最高HRC60の硬度を生かして、強度性、耐摩耗性、引張強さを発揮することができます。
熱処理により高硬度、高強度、耐摩耗性に優れるSUS440Cは、ノズル、軸受け、ベアリング、ゲージ、ナイフなどに使用されます。
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