ハンドルシムとは何か、どういった材質や加工例があるのかなどについて紹介します。
ハンドルシムは、ロードバイクなどのハンドル周りのパーツを設置する際に使うものです。クランプ内径が小さく、隙間ができてしまう場合に、隙間を埋める目的で使用します。
円形状の筒が2つ割りの状態になっているのが一般的です。製品の中には、滑りにくくする目的で内側に突起が設けられているものもあります。
クロスバイクやロードバイクのハンドルはサイズが決まっているため、サイズに合わせてハンドル周りのパーツを購入しなければなりません。ですが、シムを活用することによってサイズが異なるハンドルにもパーツが設置できるようになります。
例として挙げられるのが、補助ブレーキレバーやベルです。基本的にクランプ径はフラットバーよりもドロップハンドルのほうがサイズが大きいため、大きなドロップハンドルに合わせて作られているものが多いといえます。
ですが、そのままだとフラットバーには取り付けられないため、シムを付属させることにより、小さいサイズにも設置できるように工夫されている製品が多いです。
クロスバイクやロードバイクのハンドルや、ハンドル周りのパーツを交換しようと考えた場合、先ににぎり径と、クランプ径を調べ、それに合わせたサイズのものを購入する必要があります。しかし、購入したあとにサイズを間違えて買ってしまったことに気づき、何とかできないかと調べているうちにハンドルシムにたどり着く方もいるようです。
クロスバイクやロードバイクのハンドルには、グリップ部分のサイズであるにぎり径と、ハンドルの中央部分にあたるクランプ径があります。それぞれ規格はあるのですが、すべて一つに統一されているものではありません。結果、本来購入すべきものよりも大きいサイズの商品を選択してしまった場合、スカスカの状態になってしまうため、うまく取り付けられません。
つまり、パーツを購入する際、サイズに悩んでしまう場合は大きいサイズを購入しておけばシムを活用してサイズ調整ができます。一方で、小さいサイズのパーツを購入してしまった場合、太いハンドルには取り付けられないため、注意が必要です。
シムを使用することで選択できるパーツの選択肢が豊富になります。
仮に25.4mmのハンドルが装備されているクロスバイクに乗っていたとしましょう。購入するパーツを選択する際、25.4mmのものを探しても良いのですが、それだと選択肢が少なくなってしまう可能性が高いです。
こういった場合もシムを活用すれば、25.4mm以外のパーツも選択肢に挙がるため、さまざまな製品の中から幅広く選択できます。
ハンドルシムは、さまざまな材質で作られています。代表的な材質は以下のとおりです。
材質によって特徴が異なります。
ビギナーの視点を意識して製品の開発を行っている東京サンエス株式会社のロード系オリジナルパーツブランド「Dixna」のハンドルシムです。
ハンドル径が26mmのハンドルでも、31.6mmに変換できるようになります。
バークランプサイズ変換用としてアルミで作られたシムです。25.4mm/22.2mmの40mm幅と、31.8mm/25.4mmの35mmの2種類が用意されています。
対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ3選
●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。
●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。
●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。
●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。
●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。
●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。
※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。