シムリングの特徴・材質・事例を紹介していきます。シムリングを選ぶ際の参考にしてみてください。
シムリングとは、ベアリングの調整や、ネジ穴の隙間を埋めるのに用いられるリング型シムのことです。
機器の振動・騒音を防ぐ目的で利用されますが、種類が豊富で選ぶのは難しいと感じる人は少なくありません。
スペーサよりも厚さが薄く、機器の固定よりも傾き・位置を直す精度調整に用いられるケースがほとんどです。
厚みを重視して選びたいなら、既製品を購入するよりも、工作機器の部品製作所で加工するのがおすすめでしょう。
シムリングの材質としては、金属製のステンレス・鉄に加え、SK材・銅・真鍮・樹脂などがあります。
一般的には金属製の材質が選ばれるケースが多いですが、パッキンとしても使用するなら真鍮を採用するのがおすすめです。
水気が多い場所で利用するなど、耐腐食性がある材質を選びたい場合は、ステンレスを選ぶと良いでしょう。
大量に必要でコストを抑えたいなら、安価な材質である鉄も検討してみてください。
動力電動装置用に製造されたシムリングは、板厚が1.55mmで精度が±0.01mmに納まっています。
表面・裏面も要望通りに、平面度0.02mm仕上げに。
プレスだけでは精度調整は困難なケースのため、両面研磨で調整しています。
材質SUS304で仕上げられたシムリング。
板厚0.02mmの極薄シムで、ワイヤー加工と超音波洗浄で仕上げられています。
Cupのシムリングも製造しており、板厚0.1mmに調整されています。
シムリングをSUSの材質、板厚0.3tで仕上げています。
レーザー加工で制作しており、ロット10個を5日で納品。
幅が0.5mmの極細リング状は、高額機器用スペーサとして用いられる予定です。
対応できる素材数で選んだシム加工業者
おすすめ3選
引用元:特注シム製造センター.com(https://www.shim-manufacturing-center.com/)
●極限までバリを抑えた「バリレス精密プレス」で高精度のシム加工品を製造。多様な素材・多品種少量のニーズにも柔軟に対応ができる。
●試作開発において工程能力を測定し、量産時の精度やコストに適した設計を提案。効率的で高品質な量産体制を実現できる。
引用元:名古屋発條工業(https://meihatsu.co.jp/products/)
●材料入手からプレス~検査までを自社で一貫して行い、精密部品の加工製造を実施。
●洗浄・研磨・乾燥を1工程で行い、コスト削減と効率化を実現。厚さ6ミクロン単位で特殊用途シムの製作にも対応できる。
引用元:岩田製作所(https://www.iwata-fa.jp/html/option/sm28.html)
●常時在庫を持ち、スタンダードなシム加工品であれば1個から当日発送が可能。
●FA部品メーカーとしての技術を活かし、産業機械や光学機械のほか、航空・宇宙産業にも納入実績がある。
※2021年4月15日時点でGoogleにて「シム加工」と検索した際に表示される上位25社のうち、公式サイトに品質マネジメントシステムに関する国際規格であるISO9001取得と対応ロット(個数)の記載がある3社を厳選し、加工できる素材が多い順に会社を紹介しています。